2026/10/27
古い切手アルバムの中に、赤い背景に猿が描かれた切手が見つかった。
「これは、価値があると聞く赤猿だろうか」
「ネットの写真とそっくりだけれど、本物なのかな」
「売却を考えているが、どこで確認してもらえばよいのだろう」
中国切手の「赤猿」は広く知られる一方、図柄を似せた偽物も出回っているため、注意が必要です。
赤い背景に猿が描かれているからといって、1980年発行の本物とは限りません。まずは種類と真贋を確認し、そのうえで保存状態を見ていくことが大切です。
ただし、不安になってご自身で真贋を決めたり、調べるために切手へ手を加えたりする必要はありません。アルバムに入っている場合は、そのままの状態を残してください。

中国切手の「赤猿」とは?
一般に「赤猿」と呼ばれるのは、中国人民郵政が1980年に発行した「庚申年」の切手です。切手の番号は「T46」、額面は「8分」です。
赤い背景に猿が描かれた図柄が特徴で、中国の干支切手を代表する一枚として知られています。
お手元の切手では、次のような表示が種類を確認する手がかりになります。
- 「中国人民郵政」の表記
- 「8分」の額面
- 下部の「T.46」や「1980」の表示
しかし、偽物にも同じような図柄や文字が使われています。
文字や番号が一致していることは、種類を調べる手がかりにはなりますが、本物の証明にはなりません。
赤猿の偽物と本物を、実物写真で紹介します
ここでは、赤猿の偽物と本物の実物写真をご紹介します。
まずは、図柄を似せて作られた偽物の例です。
【偽物の例】
赤猿に似せて作られたものです。
続いて、本物の赤猿です。
【本物の例】
1980年発行「庚申年」T46です。
並べて見ると違いを感じる部分があっても、写真の色や印象だけで真贋を判断するのは難しいものです。
撮影時の照明や角度、画像の補正、見る画面によって、赤色の濃さや金色部分の見え方は変わります。
また、偽物にもさまざまな作りがあります。今回の写真はあくまで一例であり、すべての偽物に同じ特徴があるわけではありません。
「この写真と似ているから本物」「色が違うから偽物」と決めず、複数の特徴を合わせて確認する必要があります。
古いアルバムに入っていても、本物とは限りません
「父が昔から持っていたものだから」
「ほかの古い切手と一緒に入っていたから」
そうした経緯が分かることは、品物を確認する際の参考になります。
ただ、長く保管されていたことだけで、真贋が保証されるわけではありません。
収集した方が本物だと思って入手した場合もあれば、図柄を楽しむための複製品や参考品を、一緒に保管していた場合も考えられます。
偽物だったとしても、持ち主がそれを知っていたとは限りません。
誰が大切にしていたかという思い出と、その切手が本物かどうかの確認は、分けて考えましょう。
購入時の袋や説明書、参考品と書かれたメモなどがあれば、捨てずに一緒に残してください。
真贋は、印刷・紙・裏面などを合わせて確認します
赤猿を確認するときは、猿の顔や背景の色だけを見るわけではありません。
- 図柄や文字の印刷の状態
- 線や細部の表現
- 紙の質感や状態
- 周囲のギザギザの形や状態
- 裏面や裏のりの状態
こうした要素を合わせて確認します。細部を見るために、現物の確認が必要になる場合もあります。
ネット上にはさまざまな見分け方がありますが、一つの特徴だけを根拠に結論を出すことは避けてください。
特に、「裏に黒い跡があるから本物」という判断はできません。
赤猿には裏面に黒いインクの転写が見られるものがありますが、その有無だけで真贋は決まりません。跡を汚れだと思って、こすったり洗ったりしないようにしましょう。
本物でも、保存状態によって買取価格は変わります
本物と確認できたあとも、買取価格が一律に決まるわけではありません。
未使用切手では、次のような点を確認します。
- シミや変色
- 折れや破れ
- 紙が薄くなった部分
- 周囲のギザギザの欠け
- 裏のりの状態
- ヒンジや、その跡
- 台紙や透明ポケットへの貼り付き
一枚なのか、複数枚がつながっているのか、余白が残っているのかも確認します。使用済みや封筒に貼られたものは、未使用とは条件を分けて見ます。
「本物なら、ネットで見た金額と同じ」とは限りません。種類と真贋に加え、状態や形状が評価に関わります。
ネットの価格は、条件まで確かめましょう
「赤猿 買取」「中国切手 赤猿 価値」と検索すると、さまざまな価格が見つかります。
比較するときは、金額だけでなく、次の点を確認してください。
- 販売価格・落札価格・買取価格のどれか
- いつの時点の金額か
- 一枚か、複数枚がつながったものか
- 未使用か使用済みか
- 保存状態や、価格の適用条件はどうなっているか
また、安く販売されているものが、同じ図柄の複製品や参考品である場合もあります。商品説明まで確認することが大切です。
査定額に疑問があるときは、「どの部分を確認し、何が評価に影響したのか」を聞いてみましょう。
理由を聞いてから、売るか残すかを考えていただいて構いません。

確認のために、切手へ手を加えないでください
真贋や裏のりを確かめたいと思っても、無理な取り扱いは避けてください。
- アルバムや台紙に貼り付いた切手を引っ張らない
- 水や蒸気で、のりをはがそうとしない
- ヒンジを無理に取り除かない
- 黒い跡やシミを、消しゴムや薬品で落とさない
- 折れを押し伸ばしたり、テープで補修したりしない
- つながった切手や余白を切り離さない
作業によって傷みが生じると、もとの状態には簡単に戻せません。
裏面が見られない場合は、そのことを伝え、アルバムに収まったまま相談してください。
赤猿の写真相談は、まず全体が分かる写真から
買取専門福助さん。では、お手元の中国切手について、LINEで写真相談を受け付けています。
「赤猿だと思いますが、本物か分かりません」
「一枚だけ見つかったので、確認してほしいです」
「売却を考えていますが、まず種類と状態を知りたいです」
そのような説明と合わせて、次の写真をお送りください。
- 切手の四隅と周囲まで写った全体写真
- 図柄・文字・額面が分かる近めの写真
- アルバムに入っている場合は、ページ全体の写真
- つながった切手や余白がある場合は、その全体写真
- 無理なく確認できる場合のみ、裏面の写真
写真は色や形が変わる加工をせず、そのままお送りください。光が反射する場合は、スマートフォンや照明の角度を少し変えて撮影してみてください。
写真相談だけで、本物・偽物の確定判断ができるとは限りません。写真でのご案内や査定額は概算であり、真贋や細かな状態を含め、最終的な買取可否・金額は現物確認後にご案内します。
赤猿は、偽物への注意が必要な切手です。ただ、不安になって処分したり、ご自身で見分けようとして傷めたりする必要はありません。
まずは今の状態を残し、何を確認する必要があるかを知ることから始めましょう。当サイトのLINE相談ボタンから、お手元の切手の写真をお送りください。